01保険診療と自由診療について
しかし、これらは素晴らしいシステムである反面、提供できる治療の質・内容に制限が生じるシステムでもあります。
現在、日本の歯科治療では、医療保険範囲内で行う治療と、保険範囲外で行う治療(以下、自由診療)から選択できるようになっています。
そして、これら保険診療と自由診療の大きな違いは、その治療の質と内容です。
当院では、保険診療か自由診療かを患者さまにお選び頂く場合、患者さまに、これらのメリット・デメリットをきちんと説明し、ご自身で選んでいただくこととしております。そして、選んでいただいた治療を、その範囲内で可能な限り全力を尽くして行います。
特に、自由診療が必要な場合には、その理由をできるだけ分かりやすく説明し、患者さんにお選びいただきます。また、費用の面でもご相談に応じておりますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまとの信頼関係が最も重要であると考えています。
お互いに信頼しあえなければ、自由診療を受けることはできません。
ここは最も丁寧に行わなければならない歯科医の義務であると考えています。
02顕微鏡歯科治療で最も重要なミラーテクニック
よって、当然のことながら、歯科用顕微鏡をどのように使うか、使えるか、によって、治療の質が大きく変わってしまいます。
そのため当院では、『顕微鏡をどのように使ったのか、をお伝えするために』、必ず治療後に、短時間ではありますが、治療中の動画をお見せしています。お口の中を高倍率で拡大して治療している動画を見ていただくと、患者さんも自分の体の中で起きている事と実感しやすいようです。
当たり前ですが、口の中は歯や歯肉、骨などを自由に動かすことができないものがあります。患部を詳細に見るためには障害になるものがたくさんあるのです。
そのため、これらの障害を回避し患部を的確に観察するには、視線を自在に変え、操ることが必要です。しかし歯科用顕微鏡をお口に入れることはできないので、口唇を引っ張ったくらいでは見えるところは限られてしまいます。
そこで必要なのがミラーテクニックです。ミラーテクニックとはミラーを用いて行う治療技術の事です。ミラーを用いることで、顕微鏡からの視線をミラーに反射させて患部に届けることができます。これが非常に重要で必須の技術です。
ところが、世界中の歯科医師でも、ミラーテクニックを適切に使いこなせているのはごく僅かです。『顕微鏡は使っているけれど、よく見えていない』という悲しい現状にあるのです。
院長の三橋は顕微鏡下のミラーテクニック習得のためのハンズオンセミナーを定期的に開催して全国の歯科医師に指導もしています。また、当院は歯科医師はもちろんのこと、歯科衛生士も全員が正しいミラーテクニックを習得して、『見える顕微鏡歯科治療』を行っています。
03フットコントロールで自由自在に倍率をコントロール
ほとんどの歯科医院では、倍率やフォーカスを手で調整するManual Microscopeを使用しているのが現状です。
顕微鏡の特性として、高倍率になるほどフォーカスが合う範囲がせまくなってしまいます。つまり高倍率で治療しようとすると、頻繁にフォーカス調整を行わなければピンボケの像しか見ることができないのです。
通常のManual Microscope では倍率、フォーカスの調整をするために処置を中断する必要があるために、結果として低倍率でしか見られずに重要な情報を見落としたり、ピンボケの像でのみ処置をすることになってしまうのです。
顕微鏡下における治療では、処置中に低倍率から高倍率までの倍率を適宜使い分けて、様々な情報を得ることが必要です。当院で使用しているMotorized Microscope なら、フットコントローラーにより処置中でも自在に変えることが可能であり、様々な情報をシャープな像として得ることができます。
よく見えないManual Microscope の時代から『よく見えるMotorized Microscope』の時代へ。
院長の三橋は、新しい時代のMotorized Microscopeの開発改良に協力したり、セミナーや講演活動を通して啓蒙活動を推し進めております。